たきぎがなければ火は消え、 人のよしあしを言う者がなければ争いはやむ。
舌は火である。不義の世界である。舌は、わたしたちの器官の一つとしてそなえられたものであるが、全身を汚し、生存の車輪を燃やし、自らは地獄の火で焼かれる。
あざける者を追放すれば争いもまた去り、 かつ、いさかいも、はずかしめもなくなる。
偽る者は争いを起し、 つげ口する者は親しい友を離れさせる。
人のよしあしをいう者の言葉は おいしい食物のようで、腹の奥にしみこむ。
それと同じく、舌は小さな器官ではあるが、よく大言壮語する。見よ、ごく小さな火でも、非常に大きな森を燃やすではないか。
民のうちを行き巡って、人の悪口を言いふらしてはならない。あなたの隣人の血にかかわる偽証をしてはならない。わたしは主である。